暮らしの中に必要なものをつくる
建設工事の一種である土木工事。主に木材や土石を使って橋や鉄道、道路などを造る、町や日々の暮らしを支えている工事であり、空港やダムなどの施設造りも土木工事業に含まれます。
土木工事は建物の基礎部分を造ることや、災害時に建物へ被害が及ばないようにするために重要な業務であり、まさに人々の生活において欠かすことのできない大事な仕事です。
土木工事の種類
BASICS CONSTRUCTION
TYPE01基礎工事(住宅)
建物の基盤造りのため欠かせない工事です。軟弱な地盤に杭を打ち建物を支える「杭基礎」と、杭は使用せず直接地盤に基礎を造る「直接基礎」があります。直接基礎は、建物の基礎部分に配筋工事や打設工事を行って土台を造ることが基本となります。基礎工事にもベタ基礎・独立基礎・布基礎とありますが、基礎部分の全面をコンクリートで覆い、建物を面で支えるベタ基礎を使うことが多いです。
CREATION CONSTRUCTION
TYPE02造成工事(宅地・墓地)
全ての土地が平坦ではなく、高低差があったり、変形していたり、地盤が弱いなど、すぐに建築作業ができない場合、土留めや石積みをして、土地を加工する工事です。建設の準備段階として重要な作業で、高低差がある場合は、盛土をして表面を平らにしたり、段差を付けて整えるなど、土地の条件によって様々な造成が必要とされます。「まちづくり」にとって、欠かすことのできない工事です。
EXTERIOR CONSTRUCTION
TYPE03外構工事(住宅)
建物以外のものを造る工事を外構工事と呼びます。塗装工事や排水工事、造園工事なども含まれます。一般的には建築後のイメージですが、建築前に行う先行工事があり、建物の基礎を造る前に建設予定地が雨などで流されないよう、土地の土台作りを行います。建築後に行う仕上げ外構工事は、家や施設の車庫・庭など「快適に過ごせる空間」を作ることが目的となります。
BRIDGE CONSTRUCTION
TYPE04橋梁工事
文字通り、橋を造る工事です。一般的に地中で橋を支える基盤と橋脚を造ってから、橋桁を設置し、道を造ります。工事内容としては、PCロックシェード橋梁工事・PC橋梁工事・橋脚工事などがあります。造成する橋はコンクリート製の橋がメインとなりますが、川を挟んだ集落を繋いだり、利便性を高めたりと、暮らしの中で、町の一部として重要な役割を担う大事な工事です。
RIVER CONSTRUCTION
TYPE05河川工事
水害を防ぎ、安全確保のために行います。大雨の影響で河川が氾濫しないよう、掘削したり、堤防を強化するために工事します。下流・中流・上流など場所によって工事内容が変わるため、慎重な工事の組み立てはもちろん、経験も重視されます。下流~中流部では洪水時に計画高水位を越えないための盛土をする堤防建設を行い、上流部では斜面の地すべりを防ぐための抑制工事を行います。